終戦後もなおフィリピン島近くのルバング島で孤立無援の戦争を続けていた方の話。
驚くべきは30年間敗戦を信じなかったことではなく、皇国への忠誠心を30年間保ち続けたことだと思う。仲間が1人逃亡し、また1人は戦死し、ついに孤立無援になった時には戦闘継続はもう無理だとあきらめものじゃないだろうか。仲間がいれば交代で睡眠を取れるだろうけど1人では安眠もできない。しかも敵は人間だけではなくサソリや蛇などの野生生物もいるのだから安眠は期待できそうにない。
なぜ30年間も戦う意志を失わずいられたのかを知りたくてこの本を購入したんですけど、一度読むだけではわかりませんでした。鈴木紀夫さんもその辺りを学びたくてルバング島を訪れたと思うんですけど、彼は知ることができたんでしょうか。