えーミラーレス一眼について思うところをば。機会があったので書きたいことを書き散らしただけ、な感じがあるので読まないほうがいいかも。
ミラーレスは原理的にコントラストAFしか対応できないんですよね。この方式だとピントがズレている場合に前にズレているのか、それとも後ろにズレているのか認識できない。だから焦点を前後に動かして向きを判別する必要が出てきて、そのせいで合焦までに余計に時間がかかることになる。
対して一眼レフだと位相差検出式AFが使えます。これだとズレの向きを検出できるので短時間でピントをあわせられるようになります。ただ、AF専用のセンサーを光軸上に配置する必要があるので必然的にミラーが必要になってきます。一眼レフだとメインミラーの一部をペリクルミラーにしてあって、その後ろにサブミラーを配置してカメラ下部で位相差検出用のセンサーを動作させてます。NikonのF3にも同じ位置にセンサーがありますが、こっちの場合はAFじゃなくて自動露出のためのTTLセンサーです。が、AF高速化のためにミラーを付けるとミラーレスじゃなくなるわけで。なんて話が一般的にされているそうだけど、実際それほど気になる差ではない思う。ミラーレスでも被写体が画面上で占める面積の変化を見れば、近付いているのか遠のいているのかは判断できると思う。おそらくミラーレスでの動画撮影はこんな感じでズレの向きを図っているんじゃないかと。
そもそもミラーレス一眼という呼び方に違和感があって、どうにも気になる。人によって考える定義が若干違うようだけど、自分はレンズが1本だけしか付かないのが一眼、だと思う。ミラーレス一眼を販売している企業はそのあたりの定義の曖昧さを認識しているようで、レンズ交換式デジタル一眼カメラ、なんて表現をしていたりする。コンデジだってデジタル一眼に分類できる可能性を分かっているからこんな表現になるんでしょうね。でもオリンパスだけは一眼の解釈が違うのか、マイクロ一眼なんて書いていたりする。オリンパス・・・。もうやめておけばいいのに。2種類のマウントを維持できるほどの企業じゃないんだから。
話は変わりますが、ミラーレスは露出補正範囲は普通なのにAEブラケットの幅が狭かったりする。±1EVもいかない機種があって、個人的にはこれだと使えない。スルー画から測光しているはずなので露出精度はいいはずなんだけどHDR化しようとすると±2EVは欲しいところ。連写性能も低いので多段露出を撮り終えるのにも時間がかかりそうなのも気になる。ミラーが存在しない分だけ連射向きなはずなのに。
あとソニーは例外ですが、カメラが小型な分だけCMOSも小型なので当然ノイズは増えるし、常にスルー画を表示しているのでCMOSの温度があがって熱ノイズも増えてしまう可能性が高い。それにCMOSが小さいとボケ方は少なくなってしまうので個人的には嬉しくない。35mm換算で50mmとか書かれていても、やっぱり25mmなりのボケ方になってしまうわけで。ちょっとだけCMOSが大きいAPS-Cの方が絵的に有利になってしまうと思う。
何回かミラーレスが小型と書いたけど、本当に小型なのかはちょっと怪しい気がする。確かにパンケーキレンズを付けていれば小型にはなるんだろうけど、どうせ単焦点1本では満足できないだろうからズームレンズをもう1本持ち歩くことになってしまう。でもズームレンズを装着すると、マイクロフォーサーズとフォーサーズでは大差なかったりする。望遠が欲しいと思ってレンズを買いに行くと、そこにはカメラとは不釣合な長いレンズが陳列されていて、レンズにカメラがしがみついている様に見えるはず。望遠じゃなくてもズームレンズはだいたいそんな感じでデザインのバランスが著しく損なわれてしまう。どうにもメーカー側の意図が理解出来ない。単焦点を装着したデザインなら売れるのは理解できるけど、デザイン度外視のレンズのバリエーションばっかり増やしてもカメラしか売れないだろうに。
本体が小型なので当然バッテリーの容量も小さくなっているはず。だけど液晶は付けっぱなしでセンサーも常に起動状態、AFで駆動させるレンズの大きさは大差ない、となればバッテリーのもちは悪くなって当然。メーカーサイトを見ると、撮影枚数が一眼レフの半分以下だったりする。メーカー的には予備用のバッテリーが売れて美味しいんでしょうね。
世間的にはミラーレスが売れているらしいんですが、その状況は一眼レフ派としてはちょっと怖い。パナソニックはレフレックス機構とか光学式のファインダーを作る技術が他社よりも劣っていた。それなのにシェアを拡大できているのはミラーレス一眼にはそのどちらの技術も必要なくて、電子機器を作る技術があれば十分に製造可能だからなんですよね。この成功を見れば他にもミラーレス市場に参入してくる企業はあるかもしれない。そうなればペンタックスの影はますます薄く・・・。
とまあ、とりとめもなくミラーレス一眼について書いたけど、いいカメラだとは思う。持ち歩く上で重要になってくる重量は圧倒的な軽いし、スペックも少なくともペンタックス相手なら優っている点は多々あるし、一眼レフと何ら遜色の無い写真を撮れるだろうし。フランジバックが短いのでアダプターを使って古いマニュアルレンズを付けてみても面白そうだと思う。
でもやっぱりペンタックス製じゃないならいらない。バッテリーグリップ装備のMZ-Sを見た時から自分の中ではペンタックスが最高のカメラメーカーになってしまったんですよね。あ、そういえばDP1はシグマ製だった。
書いていて虚しくなってきた。長すぎるだろ、常識的に考えて。狂気じみてる・・・。
写真を、写真を撮りに行きたい。
ミラーレスは原理的にコントラストAFしか対応できないんですよね。この方式だとピントがズレている場合に前にズレているのか、それとも後ろにズレているのか認識できない。だから焦点を前後に動かして向きを判別する必要が出てきて、そのせいで合焦までに余計に時間がかかることになる。
対して一眼レフだと位相差検出式AFが使えます。これだとズレの向きを検出できるので短時間でピントをあわせられるようになります。ただ、AF専用のセンサーを光軸上に配置する必要があるので必然的にミラーが必要になってきます。一眼レフだとメインミラーの一部をペリクルミラーにしてあって、その後ろにサブミラーを配置してカメラ下部で位相差検出用のセンサーを動作させてます。NikonのF3にも同じ位置にセンサーがありますが、こっちの場合はAFじゃなくて自動露出のためのTTLセンサーです。が、AF高速化のためにミラーを付けるとミラーレスじゃなくなるわけで。なんて話が一般的にされているそうだけど、実際それほど気になる差ではない思う。ミラーレスでも被写体が画面上で占める面積の変化を見れば、近付いているのか遠のいているのかは判断できると思う。おそらくミラーレスでの動画撮影はこんな感じでズレの向きを図っているんじゃないかと。
そもそもミラーレス一眼という呼び方に違和感があって、どうにも気になる。人によって考える定義が若干違うようだけど、自分はレンズが1本だけしか付かないのが一眼、だと思う。ミラーレス一眼を販売している企業はそのあたりの定義の曖昧さを認識しているようで、レンズ交換式デジタル一眼カメラ、なんて表現をしていたりする。コンデジだってデジタル一眼に分類できる可能性を分かっているからこんな表現になるんでしょうね。でもオリンパスだけは一眼の解釈が違うのか、マイクロ一眼なんて書いていたりする。オリンパス・・・。もうやめておけばいいのに。2種類のマウントを維持できるほどの企業じゃないんだから。
話は変わりますが、ミラーレスは露出補正範囲は普通なのにAEブラケットの幅が狭かったりする。±1EVもいかない機種があって、個人的にはこれだと使えない。スルー画から測光しているはずなので露出精度はいいはずなんだけどHDR化しようとすると±2EVは欲しいところ。連写性能も低いので多段露出を撮り終えるのにも時間がかかりそうなのも気になる。ミラーが存在しない分だけ連射向きなはずなのに。
あとソニーは例外ですが、カメラが小型な分だけCMOSも小型なので当然ノイズは増えるし、常にスルー画を表示しているのでCMOSの温度があがって熱ノイズも増えてしまう可能性が高い。それにCMOSが小さいとボケ方は少なくなってしまうので個人的には嬉しくない。35mm換算で50mmとか書かれていても、やっぱり25mmなりのボケ方になってしまうわけで。ちょっとだけCMOSが大きいAPS-Cの方が絵的に有利になってしまうと思う。
何回かミラーレスが小型と書いたけど、本当に小型なのかはちょっと怪しい気がする。確かにパンケーキレンズを付けていれば小型にはなるんだろうけど、どうせ単焦点1本では満足できないだろうからズームレンズをもう1本持ち歩くことになってしまう。でもズームレンズを装着すると、マイクロフォーサーズとフォーサーズでは大差なかったりする。望遠が欲しいと思ってレンズを買いに行くと、そこにはカメラとは不釣合な長いレンズが陳列されていて、レンズにカメラがしがみついている様に見えるはず。望遠じゃなくてもズームレンズはだいたいそんな感じでデザインのバランスが著しく損なわれてしまう。どうにもメーカー側の意図が理解出来ない。単焦点を装着したデザインなら売れるのは理解できるけど、デザイン度外視のレンズのバリエーションばっかり増やしてもカメラしか売れないだろうに。
本体が小型なので当然バッテリーの容量も小さくなっているはず。だけど液晶は付けっぱなしでセンサーも常に起動状態、AFで駆動させるレンズの大きさは大差ない、となればバッテリーのもちは悪くなって当然。メーカーサイトを見ると、撮影枚数が一眼レフの半分以下だったりする。メーカー的には予備用のバッテリーが売れて美味しいんでしょうね。
世間的にはミラーレスが売れているらしいんですが、その状況は一眼レフ派としてはちょっと怖い。パナソニックはレフレックス機構とか光学式のファインダーを作る技術が他社よりも劣っていた。それなのにシェアを拡大できているのはミラーレス一眼にはそのどちらの技術も必要なくて、電子機器を作る技術があれば十分に製造可能だからなんですよね。この成功を見れば他にもミラーレス市場に参入してくる企業はあるかもしれない。そうなればペンタックスの影はますます薄く・・・。
とまあ、とりとめもなくミラーレス一眼について書いたけど、いいカメラだとは思う。持ち歩く上で重要になってくる重量は圧倒的な軽いし、スペックも少なくともペンタックス相手なら優っている点は多々あるし、一眼レフと何ら遜色の無い写真を撮れるだろうし。フランジバックが短いのでアダプターを使って古いマニュアルレンズを付けてみても面白そうだと思う。
でもやっぱりペンタックス製じゃないならいらない。バッテリーグリップ装備のMZ-Sを見た時から自分の中ではペンタックスが最高のカメラメーカーになってしまったんですよね。あ、そういえばDP1はシグマ製だった。
書いていて虚しくなってきた。長すぎるだろ、常識的に考えて。狂気じみてる・・・。
写真を、写真を撮りに行きたい。